トップ > 読み物 > 脳梗塞の基本知識 > 脳卒中の主な後遺症
脳の血管や詰まったり破れたりする病気を、一般的に「脳卒中」と呼びます。
医学的には、脳血管障害、または脳血管疾患といいます。
脳の血管が詰まるタイプを「虚血性」といい、脳梗塞はこのタイプです。
一方で、破れるタイプを「出血性」といい、脳出血やくも膜下出血などがこのタイプです。
脳梗塞になると、血管が詰まった部分から先の血流が途絶えたり流れが悪くなったりします。
そのため、酸素や栄養の供給が不足し、脳の神経細胞がダメージを受け、さまざまな症状が出てきます。
脳は、大きく前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に分かれますが、部位ごとに機能が異なっています。
前頭葉
思考、判断、計算、記憶などの知的機能、感情、人格など
頭頂葉
痛みや熱さなどの感覚(体性感覚)、行為、認知、判断など
側頭葉
言語、記憶、聴覚、嗅覚、情緒、感情など
後頭葉
視覚中枢
そのため、ダメージを受けた部分や程度(大きさ)によって、現れる症状が異なってきます。
同じ脳梗塞や脳出血でも、ある人は左の手足にマヒが生じ、ある人は言葉が全く使えなくなったり、ある人は熱や痛みに対して感覚が鈍くなる、といったように後遺症がそれぞれ異なるのは、障害を受けた部分が異なるからです。
脳卒中になると、中枢神経が損傷されることで、さまざまな神経症状(身体機能の障害)が現れます。
よく起こる神経症状には、「運動障害」「感覚障害」「言語障害」「嚥下障害」「排尿障害」「視野障害」などがあります。
後遺症は1つだけが現れることは少なく、多くの場合いくつかの障害が重なってあらわれます。
また一般的に急性期の重度障害が高いほど、複数の後遺症が現れやすく、それぞれの後遺症も重くなりがちです。
脳卒中の後遺症で最も多く見られるのが運動障害です。
そして現れる症状のほとんどが片麻痺です。
麻痺の程度は、障害された部分や大きさによって異なります。
細かい動きができないといった程度のものから、まったく、あるいはほとんど動かない程度のものまで様々です。
また、自分の意思とは無関係に、手足などの身体の一部、もしくは全体が動いてしまい、止めようと思っても止められないといった後遺症(不随運動)が残ることもあります。
よく見られるのが、健康な側に力を入れると、麻痺側の手足が勝手に動いてしまうという現象です。
また、痙縮と言って手足の筋肉が突っ張って、手の指が握りこまれて開きにくいといった症状が出るケースもあります。
小脳が損傷された場合には、ふらふらする、バランスが取れず上手く歩けない、めまいがする、といった症状(運動失調)が現れることもあります。
後遺症で最も多く見られる運動障害は、
障害を受けた側とは反対側の側にマヒや痺れがでます。
これは大脳から出ている運動神経が、首のあたりで左右に交差しているからです。
また、脳がダメージを受けると程度の差はありますが、ADL(日常生活動作)の低下をまねき、食事、排泄、歩行、着替え、などの動作が行いづらくなり、重症の場合は介護なしに日常生活を営むことが困難になります。
ADLの低下を防ぐには早期からの起立や歩行訓練などのリハビリが必要不可欠です。
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