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二次的な後遺症【廃用症候群】にならないために

病気の療養のために体を動かさずに過ごすと、体の器官は徐々に衰えていきます。
体を動かさないことによる機能低下などの症状を「廃用症候群(生活不活発病」と言います。
脳卒中が原因の場合、急性期のリハビリが不十分だったり、その後のリハビリをきちんと行わなかったりした場合に起こりがちです。
症状は様々ですが、発症するとさらに体を動かしにくくなり。ますます機能が低下していく。
という悪循環に陥ってしまいます。
寝たきりになる原因の一つでもあるので注意が必要です。

リハビリの中だけでなく生活の中で体を動かすことが大事

廃用症候群の一番の予防法は、活動的に過ごすことです。
医師などの指示に従ってリハビリを続けるのはもちろん、日常の家事などにも積極的に取り組みましょう。
家族に頼りすぎず、たとえ時間がかかっても、できることは自分でするようにします。
生活の全てが廃用予防になるので、暮らしの中で楽しみをみつけて、毎日を活動的に過ごすことを心がけましょう。

―家族はここが大事―

廃用症候群の予防には、家族の協力も必要です。
危なっかしいから、時間がかかるからと、何でもやってあげるのは、かえって患者さんのためになりません。
安全な環境を整えたうえで、時には黙って見守ることも必要です。
また、本人が進んで体を動かしたくなる環境つくりも大切です。

趣味の活動や家事など、患者さんが楽しみながらできることを一緒に探してみましょう。

 

〈廃用症候群〉

・筋力が衰える

高齢者の場合、2~3日でも動かないと筋力が衰える
足腰が弱くなると寝たきりになりやすいので注意が必要

・関節がこわばる(拘縮)

関節が曲がったまま固くなり、体が動かしにくくなる

・骨がもろくなる

運動による負担がかからないと骨はもろくなる(骨粗しょう症の進行)

・認知症が進む

体を動かしたり人と接したりする刺激が少ないと、認知症が進みやすい

・立ちくらみを起こしやすい

横になっている時間が長いと、立ちくらみやめまいを起こしやすい
転倒につながることがあるので注意が必要

・その他

尿路結石になりやすい、心肺機能の低下、食欲不良、床ずれ、便秘、食欲の低下

 

 

縟瘡(床ずれ)の心配が出てきたらどうする?

長い時間同じ姿勢で寝ていると、寝具と密着している部分の血行が悪くなり、「縟瘡(床ずれ)」ができることがあります。
床ずれができやすいのは、腰や踵、肩や肘などの骨が出っ張っている部分です。
軽度のものは皮膚が赤くなったり、軽くただれたりする程度ですが、同じ部分にただれが繰り返し起こると皮膚が再生しにくくなり、化膿したりします。
さらに悪化すると皮膚の深い部分にまで広がり、手術による治療が必要になります。

予防にはこまめな体位変換が有効

体に麻痺があると、自分で体位を変えることができなかったり、床ずれの痛みを感じにくい場合もあります。
床ずれを予防して、体の機能を維持するためにも、寝て過ごす時間が長くなりすぎないようにすることが大切。
ベットから出られない場合には介護者がこまめに体位変換を行いましょう。
入浴などの際には肌の状態を確認して床ずれができていた場合、軽度なものなら応急処置をし、水膨れなどがある場合には病院で処置をうけましょう。

 

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当施設では一人一人の身体状況や目標に合わせ、その方に最適な方法を提示し、
自己選択することで個別性を大切にした運動・指導を提供いたします。

●麻痺によって日常生活に支障がある方

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