トップ > 読み物 > 脳梗塞の基本知識 > 脳梗塞後遺症に対する家族のケア

脳梗塞後遺症に対する家族のケア

脳血管障害の場合、病院でのリハビリで日常生活に必要な身体機能がある程度回復すると、自宅での生活に戻ります。
機能の維持・向上や再発予防のためには、退院後もリハビリを続けていくことが必要です。
それには家族のサポートが欠かせません。
退院する患者さんは再発前の自分との違いを実感させられることによってつらい思いをしてしまうことがあります。
家族は様子を見守り、患者さんが前向きにリハビリに取り組める雰囲気作りを心がけることが大切です。

〈家族が心がけたい事〉

①できることは自分でしてもらう

大変そうだからと手助けをしすぎない。
日常的な動作もリハビリの一部なので、時間がかかったとしてもできることは自分でしてもらうようにしましょう。

②家族の中で役割を持たせる

症状に合わせて、できる範囲で家事などに参加してもらいましょう。
家族の役に立っていると感じることが、生活意欲の向上につながります。


③社会とのつながりを保つ

患者さんが、家に閉じこもらないように気を配る。デイケアなどを利用して、同じ病気の人と交流することを勧めてみる。


④前向きになれる雰囲気を作る

患者さんのショックやつらさを思いやり、精神的な支えになることを心がけます。

 

介護を一人で抱え込まないことが大切

後遺症が重いと、退院後は生活全般にわたる介護が必要となることがあります。
自宅介護は、大変な仕事です。
環境や家族構成にもよりますが、誰かが一人で抱え込むのではなく、家族が協力して負担を分散することが理想です。
介護保険などのサービスも積極的に利用しましょう。

 

退院までに家族が行うこと

日常動作の自立の確認

おおよその退院時期が決まったら、家族は医師や医療スタッフから退院後の生活のしかたに関する指導を受けます。
その内容をもとに、患者さんが自宅での生活に戻る準備を初めましょう。
ポイントとなるのが患者さんの日常生活動作(ADL)がどのくらい回復しているのか、ということ。
日常動作の自立度を示す「ADL評価」などをヒントに自宅に戻ったあと、どういった介護やリハビリが必要になるのかを考えていきましょう。

症状に合わせて備品や住環境を整える

病状によっては将来的にも、望むような回復が期待できない場合もあります。
ショックを受けることもあるかもしれませんが、まずは家族が現実を受け止めて、患者さんの心身の状態を正しく把握しましょう。
その上で介護用品を揃えたり、住宅を改修したりするなど、患者さんが暮らしやすい環境を整えます。
また退院後に必要になる介護・介助の方法を学び、自宅でのリハビリに関する基礎知識をつけておくことなども役立ちます。

〈確認する日常生活動作ADL〉

〇食事…食べ物を細かくするなどの工夫が必要か、食事の際の介助は必要か
〇整容…洗顔、歯磨き、整髪、ひげそりなどに介助が必要か
〇入浴…浴室内の移動、シャワーを浴びる、浴槽につかる、体を洗うなどの動作に介助が必要か
〇着替え…ファスナーやボタンなどの扱いも含めて衣服や靴の着脱に介助が必要か
〇トイレ…失禁の有無。トイレでの排尿や排便、便器への移乗、後始末、衣服の取り扱いなどに介助が必要か
〇移乗…ベットや椅子、車椅子への移乗に介助が必要か。座った姿勢を保つことができるか
〇歩行…歩行に介助や杖、装具などが必要か、歩行器や車椅子が必要か、操作ができるか
〇階段昇降…階段の昇り降りに介助や見守りが必要か

 

住環境の整え方

退院後の患者さんにとっては、生活のすべてがリハビリです。
環境が不便だと体を動かしたり家事をする機会が減り、機能の低下につながってしまうこともあります。
退院までに、症状に合わせて家の中を整え、患者さんが少しでも自立した生活を送れるようにしましょう。

整理整頓を心がけて室内の安全性を見直す

家族全員で心がけたいのが、室内の整理整頓です。
ちょっとした段差や障害物が転倒などの原因となるので、物は決まった場所に置き、床に物を置きっぱなしにするのはやめましょう。患者さんの症状に合わせて、階段や廊下に手すりを付けたり部屋の入口に段差を無くすなど改修を行い、高さ調整やリクライニングが可能な介護用のベットの導入なども検討すると良いかもしれません。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

当施設では一人一人の身体状況や目標に合わせ、その方に最適な方法を提示し、
自己選択することで個別性を大切にした運動・指導を提供いたします。

●麻痺によって日常生活に支障がある方

●今の日常動作をもっとスムーズに行いたい

●痛みなどで動きに支障がある方

 

まずはお気軽にお問い合わせください。

 

 

日常生活の再獲得からその先の笑顔へ

~自分の目標に向かうオーダーメイドリハビリサービス~

ビヨンドリハビリ福岡スタジオ/福岡ロボケアセンター

 

ビヨンドリハビリ福岡スタジオ|脳梗塞自費リハビリ施設 (beyond-reha.com)

〒810-0022

福岡市中央区薬院1-10-5 1F

TEL:092-753-8450

平日10:00~17:00 土9:00~13:00

お問合せはこちら▶ビヨンド・リハビリ福岡スタジオ | (beyond-reha.com)