脳出血後の右片麻痺に対するHAL®︎リハビリ事例


目標:足を擦らずに歩けるようになりたい
脳出血後の右片麻痺により、歩行時に足先が引っかかりやすく、すり足歩行がみられていた利用者様です。
今回は、「足を擦らずに歩けるようになりたい」という目標に向けて、HAL®︎を活用した歩行練習を実施しました。
動画① 足関節のコントロール練習
まずは座位で足関節の背屈運動(つま先を上げる動作)を行いました。
筋肉が収縮する様子は確認できましたが、力を入れた後にスムーズに力を抜くことが難しく、筋活動のコントロールに課題がみられました。
そこで、運動を繰り返しながら徐々に座面の高さを調整し、立位に近い姿勢へ段階的に移行。実際の歩行につながる動作へと発展させていきました。
動画② HAL®︎装着下での歩行練習
HAL®︎を装着し、トレッドミル歩行を実施しました。
HAL®︎のコントロールモニターを確認しながら、
を意識して練習を行いました。
この時点では下肢の筋緊張が強く、常に力が入りやすい状態でしたが、繰り返しの練習により適切な筋活動を学習していきました。
動画③ 歩行動作の改善
練習を重ねる中で、歩行中にも踵接地と蹴り出しが徐々に行えるようになりました。
その結果、
- すり足歩行の軽減
- 足先の引っかかりの減少
- 下肢筋活動のコントロール改善
がみられ、歩行動作がよりスムーズになっていきました。
動画④ HAL®︎なしでの歩行練習
最終的にはHAL®︎を装着せずに歩行練習を実施しました。
股関節・膝関節・足関節が協調して動くようになり、足を擦らずに歩行できる場面が増加。歩行の安定性向上も確認することができました。
今後に向けて
HAL®︎は「動きを作ってもらう機械」ではなく、「正しい動きを学習するためのツール」です。
今後はHAL®︎への依存を減らしながら、
- 踵接地の安定
- 蹴り出し動作の向上
- 歩行速度の改善
- 歩行時の負担軽減
を目標に、実生活でより楽に、より安全に歩ける身体づくりを継続していきます。
「足を擦らずに歩きたい」という目標に向けて、一歩ずつ着実な変化がみられた症例でした。今後のさらなる改善が期待されます。