トップ > 読み物 > 脳梗塞の基本知識 > 脳卒中後の運動麻痺の程度は6段階に分けられる
脳卒中後遺症の麻痺の程度は人それぞれで、さらにその回復過程も様々です。
自分の麻痺の段階を知って、段階にあった訓練をすることが大切です。
脳卒中後の麻痺の回復の過程を評価するものにブルンストロームステージがあります。
これは上肢、手指、下肢の6段階に分類しているものです。
自分で動かせない状態で、筋肉が緩んでいる(弛緩期)
○上肢
手足を自分の意思で動かすこと(随意運動)ができない
○手・手指
ぶらぶらな状態
まったく動かせない
○下肢
足を自分の意思で動かすこと(随意運動)ができない
わずかに動く
筋肉につっぱりが少し出始める(連合運動)
○上肢
肩や肘がわずかに動く
あくびをしたり、良い方の手で物を引っ張ったりすると麻痺しているほうの手が反応して動く(連合反応)
○手・手指
指を曲げるのが分からずにできるか、ほとんどできない
○下肢
膝の曲げ伸ばしは難しいものの、筋緊張がわずかにみられる
自分で動かせるが、共同運動になる
つっぱりが著しくなる(共同運動ハパターン)
○上肢
筋肉のつっぱりがもっとも強くなる
上肢を上げようとすると、肩、肘、手首、の関節運動が同時に働いてしまう(共同運動)
ほとんどの関節の動きが曲がる動きになる(屈曲パターン)
または逆に関節を伸ばす動きになる(伸展パターン)
○手・手指
総にぎりできるが、離すことができない
○下肢
膝の曲げ伸ばしができる
共同運動からの離脱が始まる
部分的に分離した動きができる(分離運動の出現)
○上肢
筋肉のつっぱりが減少し始める
腕を前に上げられる、腕を後ろに回すなど1つ1つの関節を分離して動かすことができる
○手・手指
親指を使って横つまみができる、離すこともできる
指を伸ばすこともわずかだが可能
○下肢
座位姿勢から足をひくことができたり、反関節の背屈運動ができる
分離した動作がかなりできるが、一部の動作には相当な努力が必要(分離運動の向上)
○上肢
つっぱりがかなり減少
腕を上げたり、頭の上や、横にも上げられる
○手・手指
指を全て開くことができる
手拳つまみ、円筒にぎり、球にぎりが可能
○下肢
立位の状態で足を後ろへ引いたり、足関節の背屈運動ができる
分離した運動が速やかにできるが、正常よりスピードが遅い
○上肢
つっぱりがほとんど消える
○手・手指
すべてのつまみ動作が可能となり、指の分離運動も可能となる
麻痺した手でなんとか字が書けたり、箸を持って食事ができる場合もある
○下肢
座った状態で下腿の内外旋や足の内外がえしを伴って可能
立位での状態で足を横に開く(外転)ができる
積極的なリハビリには、麻痺段階にあった正しい訓練が必要となります。
当施設では初回体験時に理学療法士の身体評価、そしてご本人の目標にそってプログラムを進めてまいります。
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当施設では一人一人の身体状況や目標に合わせ、その方に最適な方法を提示し、
自己選択することで個別性を大切にした運動・指導を提供いたします。
●麻痺によって日常生活に支障がある方
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●痛みなどで動きに支障がある方
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